[り-001]
リアルクローズ
real cloth
 もともとは、ファッションショーのために作られた「着れない」服にアンチを唱えたスタイルを指すが、総リアルクローズ現象といってもいい状況の中、本来の意味はなくなっている。CK、DKなどのニューヨーク組が健闘した当初は新鮮だった。そしてミラノ組から「野暮ダサ」のバナルが登場し、服はデザインからいよいよコーディネートの時代に。こうなると作りこんだファッション写真を見るより、お洒落な人のスナップを参考にするほうが実用的、ということでスーパーモデルの普段着スナップが超人気。そのためキャットウォーク映えするプロっぽいモデルよりも、バックステージの様子が可愛いモデルが注目されることになった。だからって一応スーパーモデル、おこがましさは拭えない。しかしなにより日本にいながら同じものを買えるわけだ、トッカのワンピースもミュウミュウのサンダルも。このスナップばやりは最近ファッション・ジャーナリストにまで及んでいる。
 世界は狭くなった。今やセレクトショップにタイムラグはない。誠実なセレクトショップもあるが、インポートというだけでペラペラの「ただの服」があることも事実。この状況に、流行と遊離して立っていた川久保怜や山本耀司も珍しく不満をあらわにした。最新コレクションやファッション誌では、揺り戻しのデコラティブ回帰を一部提案してはいるが、現代女性がピンヒールを履くシチュエーションも考えにくく、リアルを超えるリアルが欲しいところ。結局それは着る人に求められる。
WEB Fashon News
http://www.calley.co.jp/takashima/hotx/fashon.html
WEB 無印良品ホームページ
http://www.muji.co.jp/


[り-002]
リキッドルーム
liquid room
 新宿は歌舞伎町のド真ん中にそびえ立つ、東京イチの大バコ・ライヴハウス&クラブ・スペース。ライヴハウスとクラブの中間的空間を活かし、通常の時間帯はロック系のライブを中心に、深夜はテクノ、ハウス、ドラムンベースなどクラブミュージックのパーティーをオールナイトで営業。とくに深夜では、ライヴハウスの利点を活かしたミュージシャンによる生の演奏とDJプレイを組み合わせたスタイルのイベントが多く、ここ2〜3年の重要なパーティーの多くはここで行われていると言っていい。海外の大物DJも必ずと言うほどここでプレイしており、楽屋に残された落書を見るだけでも凄いものがある。どんなジャンルにも対応できる大バコならではのダイナミックな音響のサウンドシステムにも定評が。歌舞伎町のきらびやかなネオンが“サイバー・シティ・トーキョー”を印象づけるのか、感激して再来日を切望するアーティストも多数。
WEB Yagimai Wonderland!!/TPD Live Report(96/6/6)
http://www.yagimai.com/tpd/liverepo/lr1996/lr0606.html


[り-003]
Linux
linux
 パーソナル・コンピュータ上で動かすことのできる、フリーウエアのUNIXオペレーション・システム。91年にフィンランドのリニュス・トルバルズという21歳の学生が開発した。彼はこのOSを、自宅のIBM互換機から大学のワークステーションへ接続するために作成したのだが、設計がシンプルで汎用性が高かったこと、そしてプログラムの設計図にあたるソースコードをすべて無料で公開したことで、世界中のマニアたちから絶大な支持を集めた。当初は一部のDOS/V機だけで動くものであったが、多くのボランティアたちの手によって様々な機器構成でも動作が確認され、現在ではマッキントッシュでも稼働するようになっている。
 Linuxがここまで人気を集めたのは時機的なタイミングのよさもあった。ウィンドウズやマックOSは初心者のユーザーにターゲットを絞ったために多機能で重くなりすぎた。マイクロソフトやアップルのように肥大化しすぎた企業にまかせていては、ユーザーの意志を反映したOSなど望むべくもない。しかしLinuxはソースコードが公開されているから自分の使いやすいようにカスタマイズすることも可能だし、開発に参加することもできる。また、90年代後半はUNIXをベースとしたインターネットが世界的な発達をみせた。UNIXはネットワークを前提としたOSのため、スタンドアローンのパソコン上で動かしてもあまり意味を持たなかったのだが、インターネットによってネットワークが家庭にまで入り込んできた現在、UNIXの特性を発揮できる場が拡がっているとも言えよう。もちろん、使う側にそれなりの技術や知識を要求する部分はあるが、インターネットによって情報の交換がしやすくなったため、それほどのマニアでなくても試す人が増えてきたようだ。プログラミングを含め、本格的にコンピュータのことを勉強したいのであれば、DOS/V互換機にLinuxというのがいちばん安上がりで、まず間違いのない選択だろう。
WEB Nakayan's Prank Page -Linux-
http://www.fsinet.or.jp/~nakayan/linux/linux.htm
WEB Garage WiNG Hideya Home Page
http://www.hh.iij4u.or.jp/~wing/
WEB Welcome to JLUG Home Page
http://www.linux.or.jp/


[り-004]
リーボック
reebok
 80年代中期のエアロビクス・ブームに乗って大ヒットを飛ばしたシューズメーカー。当時、まだリーボックのガーメントレザーのシューズが売れまくっていた頃、「李さんと朴さんが作ったブランド」という噂がまことしやかに囁かれていた。噂の出所は定かではないが、リーボックの本当の故郷はイギリス。19世紀末に初めてシューズにスパイクをつけたことで知られた、ハンドメイドのスポーツシューズ・メーカーである。このブランドの名前を一躍世界に知らしめたのはエアロビクス・ブームで、このニュースポーツを文字通り足元から支えたのが、リーボックの「フリースタイル」だった。発売は82年。それからわずか2年足らずで、リーボックは大成功をひっさげて、スニーカーの本場、アメリカへと本拠地を移したのだ。エアロビクス・ブームが去った後、リーボック社は独自の研究開発を進め、その結果、新たなるアイテムを世に打ち出した。ポンプシステムである。なんと、シューズにポンプをつけて、アッパーに空気を送り込み、その圧力で足をサポートするという前代未聞の新システム。これを搭載したのがハイテクスニーカーの代表的存在であるインスタ・ポンプフューリー。さらに進歩したニューバージョンでは、ソールにはヘクサライトを埋め込み、抜群の衝撃吸収性を実現。その流れはやがて97年のDMXへと昇華していくのだった。
WEB Welcome to Planet Reebok Japan
http://www.reebok.com/japan/


[り-005]
リミックス
remix
 同じ素材を別ヴァージョンで新たにミックス・ダウンすること。リミックス・ヴァージョンの楽しみは、オリジナルがどう料理されているのか、リミキサーがどうやって料理するのかということの二つである。今やリミックスがなければ音楽産業は成り立たない。クラブ・ミュージックはもちろんロック系などでも続々リリースされ、ジャンルや国境を越えた顔合わせが楽しめるようになった。中にはオリジナルを越えるクオリティのものが出来上がったりもして、リミックスする側もされる側もウカウカしてはいられない。
WEB 


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