■編集者より
　キーワードだけのリンクではなく、本文中にもっとも頻出する言葉は何か？　きちんとサーチしたわけではないですが、何度も通読して一番出てくるのは、やはり「新世紀エヴァンゲリオン」です。たぶん「エヴァ」「エバゲ」だけでなく「庵野秀明」「ガイナックス」なども含めると軽く100カ所は越えるでしょう。80年代サブカルチャーの集大成であり、その先に少し踏み込んでいるという点では、やはり90年代的な新しさのあるものだと思います。横の打ち合わせをしたわけではないのに、不思議なことに13本の長いエッセイには有機的なつながりが出てきました。それもエヴァを軸にして読み解いていくと、またさらに面白くなることは、絶対保証します。そして、各タームで詳しく知りたくなったら、本書のキーワードのリンクだけでなく、世界中のリンクをたどって果てしのない旅をしてみては。


■編集後記
　原稿が集まって、俯瞰して読んでみると、やはりある動向が見えてきます。
　特にエッセイを書いていただいた方々の原稿は、特にお互い打ち合わせしたわけでもないにもかかわらず、不思議とどれもどこか通底したものがあります。
　それは、あえて言葉にはしませんが、ひとつだけいえば、当たり前ですが、もう80年代じゃない、ということでしょうか。
　世の中のどうなっているのか、その動向を知りたい。それでなにか本や雑誌を読んでみようとする。でも、もうそう問いかけること自体がもう間違っているような気がしてきてなりません。例えば、レイブになぜ人が集まり、踊るのか? そのことはいくら本を読んでもわからない。なぜなら答えは、まず踊る自分の中にあるからです。
　というわけで、いろいろと片づいたら、踊りにでも行きますか。（穂原）


■STUFF

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