お詫びとご報告


 『オルタカルチャー日本版』に掲載した「小谷真理、およびそれを泡沫とするニューアカ残党似非アカデミズム」及び「SF」の項において、小谷真理氏が巽孝之氏と同一人物であるかのような表現など、不適切な文章表現があるという指摘を、小谷真理氏より受けました。

 そもそも指摘を受けた箇所は
 という認識(この認識は、ひとり山形だけのものではなく、ある程度広まった認識であるとも考えています)を誇張するため、執筆者・山形浩生があえて文章上のレトリックとして書いたものです。

 もちろん、山形浩生及び『オルタカルチャー日本版』編集部は、「小谷氏と巽氏が別人である」ことを承知しており、このことが広く『オルタカルチャー日本版』の読者諸氏にとっても周知のことであるという前提の基に、指摘を受けた箇所は当然レトリックあるいは諧謔的な表現として読者に理解されるであろうと考えておりました。

 しかしながら、指摘された文章を読んだ読者が「小谷氏と巽氏が同一人物である」と誤解する恐れがあるという小谷氏の指摘に対し、確かに、その可能性は否定できません。すべての読者があの文章をレトリックと取るとは限らない、というところまで配慮が至らなかったのは私たちの不注意でありました。

 小谷氏より指摘を受けた時点で、当WEBに掲載していた「小谷真理、およびそれを泡沫とするニューアカ残党似非アカデミズム」の項の全文及び「SF」の項の一部を削除し、また『オルタカルチャー日本版』の出荷を停止するなど(現在、指摘を受けた問題箇所を差し替えた改訂版を出荷しています)順次可能な限りの対応策を取りながら、小谷氏と和解すべく交渉を続けてきました。

 しかし、今般、新聞等で報じられたように、和解条件で合意にいたらず、小谷氏は損害賠償等を求める提訴を行われ、現在係争中です。

 私たちは、今後も和解を求めて交渉を続けたいと考えていますが、まずは当WEB上において、ご迷惑をおかけした小谷真理氏をはじめとする関係者並びに読者諸氏に対し、お詫び申しあげると共に、これまでの顛末を報告する次第であります。


(株)メディアワークス『オルタカルチャー日本版』編集部

山形浩生
inserted by FC2 system